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【ご報告】厚労省事業「未来の居場所づくりシンポジウム」(兵庫・東京2020)の資料集が掲載されました。


居場所づくりシンポジウム開催のご報告

未来の居場所づくりシンポジウム、兵庫(2/16)、東京(2/21)での開催が終了しました。
コロナウィルスの報道もありましたが、兵庫140名、東京200名の皆さまとともに、居場所づくりについて考える機会となったことを心から感謝申し上げます。
自治体、支援関係者の方にも多くご参加いただき、兵庫4名、東京9名のシンポジストのみなさんと様々な居場所の実践報告内容を交換し合うことができました。
新聞報道でもあるように、実態調査からは居場所の設置率は、ひきこもり地域支援センター74.5%、自立相談支援窓口15.5%※ であり、自立相談窓口の今後8%は居場所設置を検討するという結果が出ました。居場所に求められているものは「利用者同士の交流」。継続的運営のための財源の課題や、メニューやプログラムありきではなく、安心できる「雰囲気づくり」が居場所を選ぶポイントになっていることなど、様々な現状が明らかになりました。
※自立相談支援窓口は、厚労省からは、昨年6月に自立相談支援窓口でひきこもりの相談を確実に受け止めるよう通知がありました。その中で、1割強の窓口では、居場所を開設して取組が始まっています。

<毎日新聞>
https://mainichi.jp/articles/20200218/k00/00m/040/119000c

<神戸新聞>
https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/202002/0013121550.shtml

【居場所づくりシンポジストの実践報告から】
シンポジウムでは全国各地の取り組みが紹介されました。
居場所は「支援」として与えられるものではなく、そこに参加している人が自分の居場所と感じられることが大事であること、ひとりひとりが私たちが必要とする居場所をみんなで作っていきましょうという思いがシェアされました。
また、神戸市では、ひきこもり状態で居場所を利用したいのであれば、手帳を持っていなくても受け入れていく「多機能型」という枠で地域活動支援センターを利用できる、神戸市の柔軟で先駆的な取り組みが参加者から注目されました。主治医の意見書、医療受診になじまない本人にとって、居場所利用の可能性が高まります。

厚労省からも、これからの制度は、各自治体が柔軟な運用をしていけること、自治体として、社会資源を活かしていくことが大切との発言がありました。
さまざまな実践報告から、本人が居場所へ行くための交通費補助の必要性(地元の居場所は行きにくいという人も多いために、交通費補助があれば、行きたい場所を選択して行ける)などの発信が複数ありました。
また、「ひきこもり女子会」では、自分が行ってもいい場所があるという認識を持てたことで、初めて「女子会」につながれた40代、50代の女性がとても多い実態、情報提供が、居場所につながるきっかけとなることが伝えられました。

情報発信が促進されるために、電話が使えない人でも情報を受け取れるLINEなどの活用、家から出られなくても参加できるオンライン当事者会の可能性、口コミから広がる居場所、立派な人を世話人に置かない、上下関係を作らないフラットな場づくり、居場所の担い手を作っていくために、理解してくれる人、仲間を増やしていくことの大切さなども共通して発信されました。

【居場所の多様性と関係機関との連携について】
本シンポジウムは、改めて、居場所の多様性や、様々な価値観が発信される場になったと思います。居場所とは何か?どのようなニーズがあるのかを見出だしてしていくことで、行政や社協は住民ニーズの発掘という、地域福祉論的な視点からの居場所づくり、当事者主体や家族会、民間は、居場所を通じて、本人や家族が少しでも楽になるために…という視点から、居場所の多様性を発信することができました。そして、さまざまな居場所があっていい、多様な居場所が共生し続けていけることを、厚労省を始め、行政や社協、官民一体となって発信していくことができたと存じます。今後も連携の姿勢を大切にKHJの役割として取り組んでまいりたいとおもいます。

そして、地域の理解者が増えることで、本人や家族の活躍の場も増えてまいります。
みなさまの声とともに、家族や本人、理解者を増やし、生きる意欲を支える「居場所づくり」につながっていくことを心から願っております。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

KHJ全国ひきこもり家族会連合会本部一同

シンポジウム資料(兵庫・東京)はこちら

<代表挨拶>

「未来の居場所づくり」シンポジウム開催にあたって
共同代表 伊藤正俊 中垣内正和(PDF 178KB)

<基調報告>

「当事者本人、家族が求める居場所とその効果について」
境 泉洋(2020.02.10現在の速報値)(PDF 5MB)

<行政説明>

「ひきこもり支援施策における居場所の重要性」
安西 慶高(厚生労働省 社会・援護局 地域福祉課 課長補佐)(PDF 27MB)

<社協の取り組み>

「社協が未来の居場所づくりに果たす役割」(PDF 2MB)
高橋 良太(全国社会福祉協議会 地域福祉部長)

【兵庫:実践報告資料】

「行ってみよう、やってみよう、支えてみよう、ひきこもりの居場所」(PDF 8.5MB)
「女性とひきこもりと居場所」   林 恭子(一般社団法人ひきこもりUX 会議代表理事)
「趣味で集まる居場所づくり」   下村宜生(「はじまりの街」世話人)
「孤立を生まない誰でも集える場」 松本むつみ(NPO法人ピアサポートひまわりの家 副理事長)
「家族の居場所と本人の居場所」  藤本圭光 (NPO法人神戸オレンジの会 理事長)
兵庫タイムテーブルと登壇者のプロフィール

【東京:実践報告資料】

「生きる基盤となる居場所づくりに必要なもの」(PDF 30MB)
●第一部【多様な居場所づくりと地域づくり~地域共生型・家族会協働型】
「ひとりひとりのニーズに寄り添う顔の見えるネットワーク~」
和田修(北九州市ひきこもり地域支援センター)
「福祉制度を柔軟に利用した居場所の実践」
佐藤祐治(NPO 法人から・ころセンター総括若者自立支援員)
「住民主体の居場所づくり~地域や家族と共に~」
後藤将来(中野区社会福祉協議会)
「様々な立場の人が集う居場所の実践」
市川乙允(NPO法人楽の会リーラ事務局長)
●第二部【なぜ人が集まるのか?居場所づくりを当事者主体の目線から考える】
泉翔(NPO 法人ウィークタイ代表理事)
田中敦(NPO 法人レターポストフレンド相談ネットワーク理事長)
Toshi(ひきこもり当事者・経験者)
林恭子(一般社団法人ひきこもりUX 会議代表理事)
ぼそっと池井多(VOSOT(チームぼそっと)代表理事)
東京タイムテーブルと登壇者のプロフィール

居場所づくり研修資料(KHJ全国大会 in 北海道)はこちら

令和元年度 厚生労働省 社会福祉推進事業
「地域共生を目指すひきこもりの居場所づくりの調査研究事業」

「未来の居場所づくり」シンポジウム主旨

誰にとっても、安心して過ごせる場所や、自らの役割を感じられる機会があることが、生きていくための基盤になります。(厚生労働大臣メッセージより)

「自分が安心して行ける場所、そのままで受け入れられる居場所が欲しい」という本人、家族の声が多数(KHJ調査2018より)

「居場所」とは、地域社会の中に、本人及び家族が安心して出掛けられ、受け入れられる「場」である。似たような体験を持つ人同士の安心感と共感性を大切にした仲間との出会いを通して、他者との関係づくり、意欲の回復や自信を取り戻すための場である。しかし、既存の居場所支援においては、年齢制限や制度の壁があり、外には出られたものの、地域で安心して出ていける場が見つからないという本人の声は少なくない。出ていける場がないから、ひきこもらざるをえないという現状もある。

「居場所」は、ひきこもっている本人や家族にとって、どんな意味があるのか。ひきこもり支援全体から「居場所づくり」とは、どういう意味や意義を持っているか。また実際に、居場所づくり、運営は、どのように行ったらいいのか。配慮すべき大切な点は何なのか。身近な地域で安心して出かけられる「居場所づくり」のために何から始めたらいいか。全国的に、居場所開設へのすそ野を広げるべく、本年度の調査報告から現場の実践者、当事者と共に、居場所のあり方、その実践方法を考えます。

自治体の方、ひきこもりの居場所づくりに関心のある方、ぜひお越しください。

2/16(日)【兵庫】行ってみよう、やってみよう、支えてみよう、ひきこもりの居場所

日時:

2/16(日)13:30-16:30(受付開始13:00)【定員:120名】1月13日現在、満席です。

場所:

兵庫県民会館11階パルテホール(兵庫県神戸市中央区下山手通4‐16‐3 神戸市営地下鉄「県庁前」駅東1出口から1分)

プログラム

総合司会・コーディネーター:神戸市看護大学 教授 船越 明子

基調報告
「親しまれる居場所づくりのポイント」~地域共生を目指すひきこもりの居場所づくりの調査研究事業から見えてきたもの~ 境 泉洋 (宮崎大学教育学部准教授)

行政説明
「ひきこもり支援施策における居場所」
安西 慶高(厚生労働省 社会・援護局 地域福祉課 課長補佐)

実践報告「行ってみよう、やってみよう、支えてみよう、ひきこもりの居場所」
座長:池上正樹(フリージャーナリスト)

1.「女性とひきこもりと居場所」林 恭子(一般社団法人ひきこもりUX会議代表理事)
高校2年で不登校、20代半ばでひきこもりを経験する。信頼できる精神科医や同じような経験をした仲間達と出会い少しずつ自分を取り戻す。現在はNPO法人に勤務しながらイベント開催や講演などの当事者活動をしている。新ひきこもりについて考える会世話人/ヒッキーネット事務局 /NPO法人Node理事 厚労省「地域共生を目指す居場所づくり事業」委員 、東京都ひきこもり支援協議会委員

2.「趣味で集まる居場所づくり」下村 宜生(「はじまりの街」世話人)
愛称:黒ひげ☆ 1972年 兵庫県生まれ。美術大学卒業後、高校の非常勤講師として勤務。2000年頃から、冒険遊び場(プレーパーク)の活動をはじめる。その後、まちづくり活動を行うNPOに参加し「居場所づくり」や「サードプレイス」という概念と出会い、子どもや若者にとっての居場所のあり方について考察と実践を始める。2014年、ひきこもり当事者の若者と出会い、プレーパークで一緒に活動。2019年、アニメやゲームなどの「サブカルチャー」をツールとした「居場所」を思いつき賛同者を集め『はじまりの街』を始める。

3.「孤立を生まない誰でも集える場」松本 むつみ(NPO法人ピアサポートひまわりの家 副理事長)
小学校の教師を35年。退職後、淡路景観園芸学校に入学し園芸療法士になる。地域の皆さんと一緒に、空き家になっていた実家を改装して、NPO法人高次脳機能障害ピアサポートひまわりの家としてガーデンカフェを開く。カフェに集まってきたひきこもりの若者たちにかかわる中で、KHJ全国ひきこもり家族会連合会を知り、兵庫県宍粟支部として居場所つくりに取り組む。当事者たちと一緒に、2つ目の居場所「歩歩」を作る。「歩歩」 では、居場所と共に、ピアサポータを中核にして、医療・福祉・法律の多職種連携で、相談支援・訪問支援にも取り組んでいる。KHJひきこもりピアサポーター。精神保健福祉士。

4.「家族の居場所と本人の居場所」藤本 圭光(よしひこ)(NPO法人神戸オレンジの会 理事長)
1973年 兵庫県神戸市生まれ。1997年 流通科学大学商学部経営学科を卒業後、フリーターをしながら不登校の親の会などを回り始める。2002年、京都国際社会福祉センター社会福祉士養成課程を卒業後、精神科クリニックに勤務。退職後、2005年よりアウトリーチ神戸を立ち上げ、不登校・ひきこもりの方への訪問援助活動を開始。2006年よりNPO法人神戸オレンジの会の居場所スタッフ。2007年こうべ若者自立塾スタッフ・こうべ若者サポートステーションスタッフ。2011年より現職。社会福祉士・精神保健福祉士。

KHJ-20190221-1 「未来の居場所づくり」シンポジウム・兵庫チラシ裏

PDFチラシダウンロード(0.98MB)

主催:

特定非営利活動法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会

後援:

兵庫県

2/21(金)【東京】生きる基盤となる居場所づくりに必要なもの

日時:

2/21(金)14:00-19:00(受付開始 13:30)【定員:180 名】1月28日現在、満席です。

場所:

IKE・Biz としま産業振興プラザ・多目的ホール(東京都豊島区西池袋2-37-4 池袋駅西口より徒歩約10分)

プログラム

14:00 開会行事
開会宣言(KHJ 共同代表) 来賓挨拶(国会議員) 内閣官房(就職氷河期世代支援推進室)

14:15 基調報告
「当事者本人、家族が求める居場所とその効果について」(宮崎大学教育学部准教授 境 泉洋)

14:45 社協の取り組み
「社協が未来の居場所づくりに果たす役割」(全国社会福祉協議会 地域福祉部長 高橋 良太)

15:00 行政説明
「ひきこもり支援施策における居場所」(厚生労働省社会・援護局地域福祉課 課長補佐 安西 慶高)

15:30 シンポジウム第一部
「多様な居場所づくりと地域づくり~地域共生・家族会協働の居場所づくり」(座長:境 泉洋)

「ひとりひとりのニーズに寄り添う顔の見えるネットワーク」
和田 修(北九州市ひきこもり地域支援センター・センター長)
不登校のための飲み会を定期的に開いたことがきっかけで、2009 年より料理を作りながら集うフリースペース「かふぇバロン」を開き活動中。2017 年より趣味を「ゼロから始める講座」、2018年より40代限定の飲み会「ばぁーバロン」を開催。

「住民主体の居場所づくり~地域や家族と共に~」
後藤 将来( 中野区社会福祉協議会)
2009年に入職。2015 年より福祉何でも相談担当者。2017 年より当事者団体の協力を得て区内有志の方とひきこもり者や家族を対象に同じ境遇の方と語り合う居場所「カタルーベの会」を立ち上げ共催。地域家族会の発足にも携わる。

「福祉制度を柔軟に利用した居場所の実践」
佐藤 祐治(NPO 法人から・ころセンター総括若者自立支援員)
山形県米沢市にある「から・ころセンター」で、ひきこもりの居場所を担当。利用者の要望に耳を傾け、障害の有無に関わらずどんな人でも安心して過ごせる居場所を目指して運営。その他、相談業務と就労支援活動などを行っている。

「様々な立場の人が集う居場所の実践」
市川 乙允(おとちか)(NPO法人楽の会リーラ事務局長)
2001 年楽の会リーラ(KHJ東東京支部)を発足。2013年より誰もが安心できる居場所となるコミュニティカフェ葵鳥(あおどり)を開設。2015年より北区にて地域で孤立しないために住民同士がふれあうサロンを地域家族会と共に開いている。

17:00 シンポジウム第二部
「なぜ人が集まるのか?居場所づくりを当事者主体の目線から考える」 (座長:池上 正樹)

泉 翔(NPO 法人ウィークタイ代表理事)
1987年生。大学在学時にひきこもり8年かけて卒業。ハラスメント被害や各種の依存症を経て、現在は精神科通院中の主夫。2014年から大阪にあるウィークタイの代表理事。「今は“ 生きづらさ” に依存しています。」

田中 敦(NPO 法人レターポストフレンド相談ネットワーク理事長)
1999 年不登校ひきこもり経験から当NPO を創設。設立当初から手紙を活用したピア・アウトリーチ活動を展開。2007年から当事者会SANGOの会を運営。2018 年札幌市の委託を受けひきこもりに関する集団型支援拠点設置運営業務を担う。

Toshi(ひきこもり当事者・経験者)
当事者団体「ひき桜」の運営スタッフとして、居場所およびピアサポート学習会に関わる。その他「ひきこもりフューチャーセッション庵」、「ひきポス」の運営を行っている。

林 恭子(一般社団法人ひきこもりUX 会議代表理事)
高校2 年で不登校、20代半ばでひきこもりを経験。所属するUX会議では、UX 女子会の全国展開、居場所づくりのノウハウを伝えるUXCAMP の開催を手がける。様々な立場の人が集う「新ひきこもりについて考える会」世話人。

ぼそっと池井多(VOSOT(チームぼそっと)代表理事)
30 年以上にわたる断続的ひきこもり当事者。中高年ひきこもりたちの情報交換の場「ひ老会」を主宰する一方、「ひきこもり親子公開対論」を開催、GHO(世界ひきこもり機構)世話人。VOSOT、HIKIPOS などで当事者発信を手がける。

19:00 閉会
閉会後は、フリータイムとなります。会場内で歓談をお楽しみください。(20 時まで)

「未来の居場所づくり」シンポジウム・東京チラシ表 「未来の居場所づくり」シンポジウム・東京チラシ裏

PDFチラシダウンロード(1MB)

主催:

特定非営利活動法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会

特定非営利活動法人KHJ全国ひきこもり家族会連合会(本部事務局)
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