KHJ全国ひきこもり家族会連合会「暴力的支援対策プロジェクト」相談窓口のご案内
KHJ「暴力的支援対策プロジェクト」相談窓口のご案内
2025年5月15日、「ひきこもり支援」「自立支援」などを謳う業者が、「本人の同意なく自宅から連れ出す行為や、施設入所中に外部との連絡を制限するなどして事実上の監禁状態に置く行為は、違法」だとして、損害賠償金の支払いを命じる判決が言い渡されました。ここ数年、こうした本人の行動の自由を侵害した業者に対して同じような違法判決が続いており、2022年1月には、業者と母親との共謀も認定されるなど、「支援」の闇の歴史が明らかになりつつあります。
最近では、新たな闇を生み出す「親亡き後の8050ビジネス」を疑わせる存在も、明らかになりました。「ここから出してください」。そう公衆電話から助けを求めてきた切実な声は、40歳代のひきこもり当事者Aさんでした。
Aさんは、公衆電話からKHJ本部に電話をかけ、暴力的支援対策プロジェクト担当の池上につながりました。KHJでは、2019年から同プロジェクトの相談窓口を開設しています。
親が突然亡くなった後、長年ひきこもっていたAさんには身寄りがなく、市役所の担当者に説得される形で連携先の施設に連れていかれたそうです。池上が弁護士と一緒に“救出”に向かい面会したところ、Aさんは入所以来、外出や外部との連絡の自由を制限されていたそうで、親が残してくれた遺産の通帳や印鑑も施設に取り上げられ、高額な“利用料”を毎月払わされていました。
本人は無事に施設を退所し、現在、別の地域の支援者のもとでアパート生活を始めたところです(詳細は「SHIP!」第2号に掲載)。
KHJの相談窓口では、「施設から出してほしい」といった本人からのSOSだけでなく、「この支援機関は大丈夫ですか?」「高額な料金を要求された」「業者から契約を迫られ困っている」などの家族からの相談にも応じていますので、ご連絡ください。
KHJ全国ひきこもり家族会連合会
担当 池上、上田(広報アドバイザー)
TEL 03-5944-5250(月・水・金の13:00~19:00)
070-2647-2167(上記以外の時間帯)
FAX 03-5944-5290
MAIL info@khj-h.com