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特定非営利活動法人
KHJ全国ひきこもり家族会連合会

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よくある質問


KHJとは何の略ですか。

Kazoku・Hikikomori・Japanの略です。
1999年設立 唯一の全国組織のひきこもり当事者家族会です。
※2015年、「親の会」から「家族会」へ名称変更。
※現在39都道府県 56支部 約3000家族が所属しています)
※ひきこもる本人のみならず、家族(親やきょうだい)も孤立感を抱えて悩みを抱えている「当事者」として一緒に活動しています。

ひきこもりの捉え方について

「ひきこもりは病名ではない。自己責任、家族責任でもありません。社会全体の問題であり、地域課題でもある」
ひきこもる本人にとって、ひきこもり状態とは、「生きていくために、それ以外を選択せざるをえなかった状態」と捉えています。
そうしなければ生きられなかった、生存するためのひきこもりです。
その選択を「間違っているから」と否定してしまうことは、生きようとしてきた本人自身を否定することにもつながります。
「悪いものを直す」姿勢は、目の前の本人の現状否定につながります。ひきこもる原因、きっかけは多様ですが、問題の本質は孤立です。
家族も本人も世間との関係を一切絶ってしまい、困っていても、誰にもSOSを求めない状況があります。家族丸ごとの孤立が長引き、将来の不安を抱えたまま8050問題となっている世帯も少なくありません。

ひきこもりの定義について(KHJ2022)

ひきこもりとは広い概念を指しているが、ここでは支援が望ましいひきこもりの状態像(以下、ひきこもり)について定義する。
ひきこもりとは、概ね自宅などにとどまり社会的に孤立していることによって、本人への支援が必要と判断される程度に生活上の困難を有している状態を指す。

この定義はKHJ全国ひきこもり家族会連合会の2022年版(2021.12.21時点)として提唱するものである。2022年版としているのは、ひきこもりの定義は確定するものではなく、社会情勢を踏まえて議論し続ける必要があるからである。

この定義には、以下の様なひきこもりか否かを判断する際に留意すべき補足事項がある。
・思春期、青年期に関わらず、すべての年齢層で起こりうる。
・精神疾患を伴う場合も少なくない。
・必ずしも問題行動や疾患が存在することを意味するわけではないが、自分らしく生きる意欲を失っている場合は少なくない。また、長期間に渡るひきこもりにより、心身に悪影響を及ぼす恐れや、経済的な困窮などにつながる可能性があることに留意が必要である。
生活上の困難とは、学業的、職業的、対人的、または、他の重要な領域における困難を意味する。また、本人が自分らしく生きていく上で心理的、精神的苦痛を感じていることも含む。
・ひきこもり状態の期間は、概ね6か月以上とするが、それ以下でも、生活上の困難が生じている場合は、支援の対象となる場合がある。
・特に、本人が諸事情によって支援を受け入れない場合、支援者は、本人・家族と共にその諸事情と生活上の困難を慎重にアセスメントする必要がある。本人が支援の場に現れない場合、家族支援から始める場合もある。
・本人のひきこもりに関連して、家族をはじめとした本人に関わる人への支援が必要と判断される程度に生活上の困難を有している場合、家族などへの支援から始めることになる。

KHJジャーナル「たびだち」とはどのような冊子ですか。

家族会が発信する情報誌『たびだち』は「ひきこもり」という言葉の社会的認知が低い頃から、ひきこもる心情や要因、特性、関わり方などについて、当事者の視点から俯瞰的に発信し続けている、日本でも類を見ない「ひきこもり情報誌」です。
2001年3月に創刊されて以来、2022年1月に通算100号目の発刊を迎えました。
※2年前の川崎カリタス通り魔事件、元農林水産事務次官長男殺害事件をきっかけに、会員向け機関紙から一般向けの情報誌にリニューアルするべく、第91号から編集長にジャーナリストの池上正樹を迎え、編集部を組織し、現在の編集体制に至っています。【『たびだち』概要ページ】https://www.khj-h.com/papers/our-newspaper/
【『たびだち』冊子版購入ページ】https://forms.gle/jWGmAc9cMtaxKpHw9
【『たびだち』PDF版購入ページ】https://khj.thebase.in/
【『たびだち』プレスリリース】https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000089205.html