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KHJジャーナル「たびだち」94号(2020年夏季号)から、「連載 暴力的支援ビジネスの最近の情勢❶」冒頭部分をご紹介!


連載 暴力的支援ビジネスの最近の情勢❶
親はなぜ引き出し業者のカモフラージュ支援を見抜けないのか 加藤順子

我が子の自立や社会復帰を期待して、ひきこもりの支援業者と高額な契約をしたものの、深刻なトラブルに発展し、親子の関係が修復不可能になる例が後を絶たない。引き出し業者は、表向き高い支援実績や専門性をうたい、そのための偽装も巧妙化している。

ひきこもりの支援業者のトラブルに関する記事が出ると、「悪質業者の見分け方や、良質な支援者の選び方を教えて」という問い合わせが来る。そうした質問には「自分で見抜けると思わないで」と答えることにしている。なぜなら、業者のうたい文句は親の期待に最適化され、親の目線では問題を見つけにくいためだ。実態を知るのに一番役立つ情報は、被害者の体験談である。
ひきこもりの自立支援施設には規制がなく、悪質業者の数や実態を誰も把握していない。被害の訴えが増えたため、KHJ本部は昨年、「暴力的支援」対策プロジェクトチームを立ち上げ、情報を収集し始めた。6月の支部連絡会議では、自分が選んだ施設で30代の次男に辛い思いをさせたと悔やむ母親と、別の業者から脱走後、今もPTSD症状に苦しむ30代男性を呼び、話を聞く時間を設けた。「親や家族は、加害者にも被害者にもなる」という啓発メッセージを込めた初の試みだった。今も少しずつ、被害者や親からの相談が寄せられているという。

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